最終更新: 2026-09-12 ・ 約15分で読めます ・ けんてい調査団 編集部

この記事の要点


この記事について(最初にお読みください)

このサイト「けんてい調査団」の筆者は天文宇宙検定を受験していません。本記事は一般社団法人天文宇宙教育振興協会が公式サイト(astro-test.org)に掲載している受験者データと制度情報のみを使用して作成した「公式データ集計型」の記事です。

数値はすべて一次情報(公式ページ)からのもので、検証エージェントが実際に各URLにアクセスして原文と突合しています。


天文宇宙検定は4級〜1級の4段階で、合格率は級によって80%超から0%台まで開く

天文宇宙検定は一般社団法人天文宇宙教育振興協会が主催する民間検定です。2011年の第1回から年2回(5〜6月・11月)実施されており、2025年11月の第20回まで開催されています。

級別の基本情報一覧

項目4級3級2級1級
称号星博士ジュニア星空博士銀河博士天文宇宙博士
対象レベル小学生が学ぶ程度中学生で学ぶ程度高校生が学ぶ程度理工系大学で学ぶ程度
問題数40問60問60問40問
試験時間50分(説明10分別)50分(説明10分別)50分(説明10分別)50分(説明10分別)
出題形式4者択一4者択一4者択一4者択一
合格基準100点満点中60点以上100点満点中60点以上100点満点中70点以上100点満点中70点以上
受験料(会場)4,400円(税込)5,000円(税込)6,200円(税込)6,700円(税込)
受験資格制限なし制限なし制限なし2級合格者のみ
オンライン受験可(第18回以降)可(第18回以降)可(第18回以降)不可・会場のみ

出典:astro-test.org「受験のご案内」(確認日:2026-09-12)、astro-test.org「よくある質問(Q&A)」(確認日:2026-09-12)、astro-test.org「受験のお申し込み(個人)」(確認日:2026-09-12)

ポイント:2級と1級は合格基準が60点ではなく70点以上である点が重要です。また1級は受験資格が「2級合格者のみ」と制限されており、オンライン受験も利用できません。


第10〜20回の全級合格率推移表:1級は10回中2回が合格者0名

公式サイトの受験者データページから取得した数値を一覧化した表です。11回分(第10〜20回)の全4級横断推移表はこのページのみで確認できます。

全級横断・年度別合格率推移表(第10〜20回・会場受験・公式データ)

回次実施時期4級3級2級1級1級最高点
第20回2025年11月81.7%76.3%30.0%0.9%70点
第19回2025年6月83.4%68.6%38.7%1.0%
第18回2024年11月−(注1)−(注1)−(注1)0%(合格者0名)
第17回2024年6月−(注2)−(注2)−(注2)−(注2)
第16回2023年11月85.3%71.2%43.8%1.6%
第15回2023年5月82.7%74.5%−(注1)0%(合格者0名)
第14回2022年11月80%未満77.4%44.6%0.7%74点
第13回2022年5月81.0%71.6%48.7%3.9%
第12回2021年11月88.5%82.0%31.8%4.3%73点
第11回2021年7月78.5%81.1%46.7%−(注3)
第10回2020年11月85.6%79.0%36.2%1.0%77点

(注1)公式ページに数値のテキスト記載なし(2026年9月時点)。公式ページでは画像として掲載されているが、テキストデータとして確認できなかった箇所。対象:第18回4/3/2級合格率・第15回2級合格率。
(注2)公式ページに数値のテキスト記載なし(2026年9月時点)。第17回は全4級の合格率が画像のみの掲載で、テキストとして確認できなかった。
(注3)第11回は2・3・4級のみ実施。1級は未実施。

最終データ確認:2026年9月(第20回・2025年11月16日実施)

出典:astro-test.org「第20回〜第10回 天文宇宙検定 受験者データ」各ページ(確認日:2026-09-12)

推移から読める傾向


1級の実態:受験者の67%が30〜49点台で合格基準70点に届かない

1級の合格率が0〜4%台にとどまる理由を、第20回(2025年11月)の得点分布で確認します。合格基準の70点さえ超えれば1級合格ですが、実際には受験者の大多数が合格基準に遠く届いていません。

第20回(2025年11月・会場受験)1級得点分布

点数帯受験者の割合判定
30〜39点37.6%(最多層)不合格
40〜49点29.4%不合格
50〜59点12.8%不合格
60〜69点9.2%準1級合格
70点以上0.9%1級合格

出典:astro-test.org「第20回 天文宇宙検定 受験者データと講評」(確認日:2026-09-12)

受験者の67.0%(編集部算出:37.6%+29.4%)が30〜49点帯に集中しており、合格基準の70点には30点以上の差があります(F130)。60点以上の準1級・1級合格圏に届いた受験者は合計10.1%(編集部算出:9.2%+0.9%)(F129)でした。

また、第20回の1級最高点は70点(F44)で、合格基準と同じ点数です。1級では100点満点はおろか、70点台後半以上を取った受験者すら確認できません。過去の回でも最高点が70点台に留まっており(第14回:74点・F90、第12回:73点・F104、第10回:77点・F117)、1級の問題難易度が他の級と一線を画していることが数字から読み取れます。

1級の平均点推移(会場受験)

いずれも合格基準(70点)を30点近く下回る水準が続いています。

確認できなかった点:第11回・第13〜15回・第17〜18回の1級最高点は、公式ページに数値のテキスト記載がないか、掲載がなかったため確認できませんでした。


2→3→4級の合格率差:2級は3級の半分以下、4級は毎回80%前後で安定する

4級から1級への合格率の変化は段階的ではなく、特定の級間に急落する「断層」が存在します。

第19・20回の級別合格率比較(会場受験)

第20回第19回合格基準
4級81.7%83.4%60点以上
3級76.3%68.6%60点以上
2級30.0%38.7%70点以上
1級0.9%1.0%70点以上

出典:astro-test.org「第20回・第19回 受験者データと講評」(確認日:2026-09-12)

断層が現れる箇所は2つ

  1. 3級→2級の断層:3級は70%前後を維持する一方、2級は30〜49%と半分以下に落ちます。要因の一つは合格基準の違いで、3・4級が「60点以上」なのに対し、2級は「70点以上」です(F11、F12)。同じ問題量(60問)で高い点数が要求されます。

  2. 2級→1級の断層:2級の30〜49%から1級の0〜4%台へと桁が変わります。問題数は2級の60問から40問に減りますが(F8、F9)、「理工系大学で学ぶ程度」(F28)という難易度設定と合格者0名の回が2回あることを踏まえると、この断層はテキストの難度差だけでは説明できない厳しさです。


オンライン受験と会場受験の合格率差は実測でほぼ同等(第19・20回データ)

第18回(2024年11月)から2・3・4級にオンライン受験が導入されました(F133)。2回分の実績データを公式が公表しています。

第19・20回の会場 vs オンライン合格率比較(2・3・4級)

会場オンライン
第20回4級81.7%84.0%
第20回3級76.3%76.2%
第20回2級30.0%33.7%
第19回4級83.4%79.4%
第19回3級68.6%73.6%
第19回2級38.7%34.6%

出典:astro-test.org「第20回・第19回 受験者データと講評」(確認日:2026-09-12)

公式講評(第18回)は「会場受験者とオンライン受験者の平均点の差はほとんど認められなかった」と記載しています(F134)。表からも2回分の実績で明確な有利・不利はなく、4級・3級・2級いずれも数ポイント前後の差にとどまっています。

オンライン受験の注意点


受験料・受験資格・申込方法:1級のみ2級合格者に限定

4・3・2級には受験資格の制限がなく、1級のみ「2級合格者に限定」という条件があります。複数級の同日併願割引も用意されています。

受験料一覧(個人・税込)

受験パターン料金
4級のみ4,400円
3級のみ5,000円
2級のみ6,200円
1級のみ6,700円
4・3級 併願割引8,460円
3・2級 併願割引10,000円
4・3・2級 3連続併願割引14,000円

出典:astro-test.org「受験のお申し込み(個人)」(確認日:2026-09-12)

受験資格のポイント

申込はLagrange(公式申込システム)経由で行います。

確認できなかった点:団体割引(2名以上)の受験料は公式申込ページでは個人申込のみが掲載されており、団体割引額は確認できませんでした。団体申込を検討する場合は公式サイトの団体申込ページで直接ご確認ください。


各級の公式テキスト・問題集で対策する:過去20回分の出題傾向が入手可能

公式テキスト・問題集は各級ごとに発行されており、第1回(2011年実施)〜第20回(2025年実施)までの試験に実際に出題された過去問題が収録されています(F2)。

公式テキスト・問題集の対応級

対象級テキスト称号
4級星博士ジュニア(4級対応)
3級星空博士(3級対応)
2級銀河博士(2級対応)
1級天文宇宙博士(1級対応)

出典:astro-test.org「公式テキスト・問題集」(確認日:2026-09-12)

公式テキストは恒星社厚生閣から発行されています。最新版の詳細と購入先は公式サイト(astro-test.org/textbook/)でご確認ください。

【リンク想定箇所A】[書籍: 天文宇宙検定公式テキスト 各級] — Amazonアフィリエイトリンクを設置予定 【リンク想定箇所B】[書籍: 天文宇宙検定公式問題集 各級] — 楽天ブックスリンクを設置予定

2級の難易度・勉強法の詳細は「天文宇宙検定 2級 難易度・合格率」で解説しています。


よくある質問

Q1. 天文宇宙検定の合格率はどれくらいですか?

第20回(2025年11月・会場受験)の合格率は4級81.7%・3級76.3%・2級30.0%・1級0.9%です(F33〜F36)。級によって大きく異なり、1級と4級の間には80ポイント以上の差があります。出典:astro-test.org「第20回 受験者データと講評」(確認日:2026-09-12)

Q2. 1級はなぜこんなに合格率が低いのですか?

1級は「理工系大学で学ぶ程度」の難易度設定で、合格基準も70点以上と高く設定されています(F13、F28)。第20回の得点分布では受験者の67.0%(編集部算出)が30〜49点帯に集中しており(F118、F119、F130)、平均点も41.9点(F40)で合格基準に30点届きません。最高点が合格基準と同じ70点だった回(第20回:F44)もあり、問題の難易度が他の級と大きく異なります。

Q3. 準1級とは何ですか?何点から認定されますか?

1級試験で60〜69点を取った場合、1級合格にはなりませんが「準1級合格」として認定されます(F14)。第20回では受験者の9.2%が準1級合格の60〜69点帯でした(F121)。準1級は1級試験を受験し、一定の実力を示した証明として機能します。出典:astro-test.org「受験のご案内」(確認日:2026-09-12)

Q4. 4級と3級を同じ日に受けられますか?

はい、4・3級の併願が可能です。4・3級を同日に受ける場合、8,460円の併願割引が適用されます(F19)。また3・2級(10,000円:F20)、4・3・2級の3連続併願(14,000円:F21)も設定されています。出典:astro-test.org「受験のお申し込み(個人)」(確認日:2026-09-12)

Q5. オンライン受験と会場受験はどちらが合格しやすいですか?

2回分のデータ(第19回・第20回)では、会場とオンラインの合格率差は数ポイント以内にとどまっており、明確な有利・不利はみられません(F45〜F50、F60〜F64)。公式講評(第18回)も「平均点の差はほとんど認められなかった」と記しています(F134)。ただし1級はオンライン受験の対象外で、会場受験のみです(F24)。

Q6. 1級に落ちても準1級として認定されますか?

はい、1級試験で60〜69点であれば準1級として認定されます(F14)。ただし1級不合格であっても60点未満(0〜59点帯)では準1級の認定もありません。第20回の得点分布では60点以上の受験者は全体の10.1%(編集部算出:F129)でした。認定の詳細は公式サイト(astro-test.org/guide/)でご確認ください。

Q7. 1級合格者が出なかった回はありますか?

はい、第15回(2023年5月)と第18回(2024年11月)の2回で1級合格者が0名となっています(F132)。公式ページでは第15回について「検定試験で初めて1級合格者が0名という結果となった」と記し、第18回について「これは当検定試験において2回目」と記載しています。いずれの回も受験自体は実施されており、0名は「合格基準の70点に達した受験者がいなかった」ことを意味します。


最終データ確認:2026年9月(第20回・2025年11月16日実施)。次回(第21回以降)の受験者データが公式サイトに掲載された時点で推移表の最終行を更新します。

出典

  1. 天文宇宙検定公式「受験のご案内」 (取得日: 2026-09-12)
  2. 天文宇宙検定公式「受験のお申し込み(個人)」 (取得日: 2026-09-12)
  3. 天文宇宙検定公式「よくある質問(Q&A)」 (取得日: 2026-09-12)
  4. 天文宇宙検定公式「公式テキスト・問題集」 (取得日: 2026-09-12)