世界遺産検定3級 公式テキスト第4版と第5版の違いは?旧版で受かるかを一次情報で検証した【2026年7月調査】
この記事の前提を最初に書きます。筆者は第4版・第5版の現物を並べて比較していません。 本記事は公式サイト・出版社・プレスリリースという一次情報から、両版の差分として確定できることだけを整理した記事です。「実際に読み比べたら○ページが違った」という記述は一切ありません。
- 調査日:2026年7月28日
- 一次ソース:世界遺産検定公式サイト(3級テキストページ・学習用資料ページ)、世界遺産アカデミーのプレスリリース(2025年2月5日)、書店(丸善ジュンク堂)の書誌情報
- メルカリ・ブックオフで旧版が安く出回っているため、「旧版でいいのでは」と考える人向けの記事です
結論:旧版(第4版)で受けられるが、失点する箇所が特定できる
| 論点 | 結論 |
|---|---|
| 第5版はいつから試験の基準か | 2025年7月の第60回検定から、第5版に準拠した出題内容 |
| 第4版と第5版の最大の差 | 日本の遺産が25件→26件(差分は2024年登録の**「佐渡島の金山」**) |
| 反映されている委員会 | 第4版=2021年の世界遺産委員会まで/第5版=2024年の世界遺産委員会まで |
| 旧版で受かるか | 受験は可能。ただし3級はテキストから9割以上が出題(公式明記)で、「日本の遺産」は配点30%。差分が配点の中核に位置しているため、無視できるリスクではない |
| 旧版を使うなら | 公式サイトの**「学習用資料」で2023・2024・2025年の新情報PDFが無料公開**されている。ここで差分を補える |
| 価格差 | 第4版1,760円(税込)/第5版1,980円(税込)。定価差は220円 |
**220円の差を惜しんで旧版を選ぶ意味は、ほぼありません。**中古で数百円まで下がっている場合でも、次章の差分を自力で埋める手間と失点リスクを天秤にかける必要があります。
1. 版の対応表(2026年7月時点)
2025年3月18日に、2級・3級・4級のテキストが2年ぶりに全面改訂されました(出版:マイナビ出版)。
| 級 | 最新版 | 書名 | 発売日 | 価格(税込) | 収録遺産 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2級 | 第6版 | くわしく学ぶ世界遺産300 | 2025年3月18日 | 2,640円 | 日本26件+世界300件 |
| 3級 | 第5版 | きほんを学ぶ世界遺産100 | 2025年3月18日 | 1,980円 | 日本26件+世界100件 |
| 4級 | 第5版 | はじめて学ぶ世界遺産50 | 2025年3月18日 | 1,320円 | 日本26件+世界36件 |
過去問題集(同日発売):
- 3・4級版:1,485円
- 1・準1・2級版:2,090円(準1級問題を完全収録)
いずれも第60回検定(2025年7月)から新版準拠です。
3級テキストの新旧スペック比較
| 項目 | 第4版(旧) | 第5版(現行) |
|---|---|---|
| 発売日 | 2023年3月20日 | 2025年3月18日 |
| 価格 | 1,760円(税込) | 1,980円(税込)/本体1,800円+税 |
| 判型・ページ数 | 記載を確認できず | A5判・188ページ |
| 日本の遺産 | 25件(+暫定リスト記載の遺産) | 26件 |
| 世界の遺産 | 100件 | 100件 |
| 反映している世界遺産委員会 | 2021年まで | 2024年まで |
| 英語解説の掲載遺産 | 43件 | 46件 |
| ISBN | 9784839982683 | — |
※第4版が「2021年まで」なのは、2022年の世界遺産委員会がロシアのウクライナ侵攻の影響で延期されたためです。△
2. 差分として確定できること
一次情報から確実に言える差分は次の4点です。これ以上の細かい章立ての変更については、現物を比較していないため書きません。
① 日本の遺産に「佐渡島の金山」が加わった(25件→26件)
2024年に世界遺産登録された「佐渡島の金山」が第5版に収録されています。第4版にはありません。
なぜこれが重いのか。 3級の配点構成は、体験記の分析によれば基礎知識25%/日本の遺産30%/世界の文化遺産30%/世界の自然遺産10%/その他・時事5%とされています(短期合格の記事参照)。「日本の遺産」は配点30%の主要分野であり、しかも26件しかない中の1件です。1件あたりの重みが、世界の文化遺産(84件で配点30%)とは桁違いに大きい。
さらに、新しく登録された遺産は出題確率が高いという指摘が複数の合格体験記にあります。△ 差分1件が、最も出やすい1件である可能性が高いということです。
② 2022〜2024年の世界遺産委員会情報が入っている
登録件数の統計、新規登録物件、危機遺産リストの動きなどが更新されています。「世界遺産の総登録件数」を問う設問は基礎知識(配点25%)の定番とされているため、ここも数字が古いまま覚えるとそのまま失点になります。
③ 英語解説が43件→46件に増えた
「英語で読んでみよう!」の掲載遺産数の変化です。3級では英語問題が出題され、**「地図問題と英語問題は過去問と全く同じ(かも)」**という体験記の指摘もあります。△
④ 価格が1,760円→1,980円(+220円)
3. 旧版で受験する場合の補完方法(公式が無料公開している)
**公式サイトの「学習用資料」ページに、新規登録物件・世界遺産委員会の資料と、公式教材の訂正資料がPDFで掲載されています。**旧版ユーザーにとって実質的な救済策です。
掲載されている新情報資料(年度別): 2025年新情報/2024年新情報/2023年新情報/2021年新情報(「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」「北海道・北東北の縄文遺跡群」)/2019年(百舌鳥・古市古墳群)/2018年(長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産)/2017年(宗像・沖ノ島)/2016年(ル・コルビュジエ)/2015年(明治日本の産業革命遺産)/2014年(富岡製糸場)
公式教材の訂正・更新資料:1級テキスト(初版)、準1級テキスト(第2版)、2級テキスト(第6版)、3級テキスト(第5版)、4級テキスト(第5版/2025年版)、過去問題集(1・2級2023年度版・2022年度版、3・4級2020年度版)に対応。
この資料で埋まるもの・埋まらないもの
| 埋まる | 埋まらない |
|---|---|
| 2023・2024・2025年に登録された新規物件の情報 | テキスト本文の記述変更・章立ての再編(あれば) |
| 世界遺産委員会の開催情報・時事 | 掲載写真・地図の差し替え |
| 統計数値の更新(新情報PDFに含まれる範囲) | 英語解説の追加3件 |
注意:訂正資料は第5版に対応したものが公開されており、第4版向けの訂正資料が現在も掲載されているかは、リンク先で必ず確認してください。(本記事では資料名の一覧までは確認できましたが、各PDFの中身までは検証していません。)
4. で、旧版を買うべきか
判断材料を整理します。推奨はしますが、断定はしません。
新版(第5版・1,980円)を買うべき人
- 初受験の人。定価差220円であり、差分を自力で管理するコストのほうが高い
- 短期決戦の人。一夜漬け・1週間合格の集計では、教材をケチった報告ほど得点が低い傾向がありました(テキストのみ=62点、アプリのみ=71点、テキスト+公式過去問=84点以上)
- 「日本の遺産」で確実に稼ぎたい人(配点30%)
旧版(第4版)でも成立しうる人
- 既に第4版を持っている人。買い直すより、公式の新情報PDFで差分を埋めるほうが合理的な場合があります
- 4級・3級を併願するなどで、教材費を抑えたい人
旧版を選ぶ場合に必ずやること
- 公式「学習用資料」から2023・2024・2025年の新情報PDFを入手する
- 佐渡島の金山を単独で押さえる(登録年・登録基準・所在地・構成資産)
- 世界遺産の総登録件数など統計数値を最新に置き換える
- 過去問題集は最新年度版を買う(後述)
過去問題集は「年度版」で毎年変わる
テキストが2年ごとの改訂であるのに対し、公式過去問題集は年度版です(3・4級版は2025年度版が1,485円)。直近の出題を収録しているのが価値なので、ここを旧年度で代用する意味は薄いと考えられます。実際、集計した合格体験記では**「公式テキスト+公式過去問題集」が事実上の標準構成**でした。
5. 次の改訂はいつか(※推定です)
確定情報:2023年3月に第4版、2025年3月に第5版。プレスリリースは「2年ぶりの改訂」と明記しています。
ここからは推定です:この間隔が続くなら次回は2027年3月、そこから2027年7月の検定回から新版準拠になる可能性があります。ただし**公式から次回改訂の予告は出ていません。**改訂周期が変わる可能性も、日本の新規登録があれば前倒しになる可能性もあります。
2026年度に受験する人は、第5版が現行です。
この記事の限界(必ずお読みください)
① 現物を比較していない(最大の限界)
**筆者は第4版と第5版を購入して読み比べていません。**本記事の差分は、公式サイト・プレスリリース・書店の書誌情報という「外側の情報」から確定できるものだけです。
したがって、「本文中の記述がどう変わったか」「どの遺産の解説が書き換えられたか」は本記事では一切わかりません。「章立てが変わった」「◯ページの記述が修正された」といった記述を本記事がしていないのは、確認していないからです。
② 訂正PDFの中身を検証していない
学習用資料ページにどの資料が掲載されているかは確認しましたが、**各PDFの内容までは開いて検証していません。**旧版ユーザーがどこまで埋められるかは、実際にPDFを見て判断してください。
③ 出題実績で裏を取っていない
「佐渡島の金山が実際に出題されたか」は、第60回以降の出題実績を確認していないため不明です。本記事の主張は「配点構造と新規登録遺産の出題傾向から、リスクが高いと考えられる」までです。
④ 配点比率は体験記由来
基礎知識25%/日本30%といった配点比率は、合格体験記に書かれていた数値であり、公式が公表した配点表として確認したものではありません。
⑤ 筆者は未受験
2026年9月回(第65回CBT)を受験予定です。受験後、第5版で学習して実際に何が出たかを本記事に追記します。
出典一覧
一次ソース(すべて2026年7月28日確認)
- 世界遺産検定公式「3級テキスト」(第5版:2025年3月18日発売/本体1,800円+税/A5判188ページ/日本26件・世界100件/2024年の世界遺産委員会まで反映/「3級試験は、このテキストから9割以上が出題されます」) https://www.sekaken.jp/books/3text/
- 世界遺産検定公式「学習用資料」(新規登録物件・世界遺産委員会資料、公式教材の訂正資料一覧) https://www.sekaken.jp/books/new-info/
- 世界遺産検定公式「公式教材」 https://www.sekaken.jp/books/
- 世界遺産検定公式「2・3・4級テキスト 2年ぶりの改訂版が3月に発売!好評予約受付中!」(2025年1月28日) https://www.sekaken.jp/notice/2025-0128/
- 特定非営利活動法人 世界遺産アカデミー プレスリリース「世界遺産検定2級・3級・4級テキストが2年ぶりに改訂!新たに準1級も収録した過去問題集とともに予約受付開始」(2025年2月5日/各級の価格・収録遺産数・第60回検定から新版準拠) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000025697.html
- 世界遺産検定公式「【3級】概要と例題・対策」 https://www.sekaken.jp/each_grade/ex_class3/
書誌情報(旧版)
- 丸善ジュンク堂「きほんを学ぶ世界遺産100<第4版> 世界遺産検定3級公式テキスト」(2023年3月20日発売/1,760円税込/ISBN 9784839982683/日本25件・世界100件/2021年の世界遺産委員会まで/英語解説43件)△ https://www.maruzenjunkudo.co.jp/products/9784839982683
- 世界遺産検定公式「4級テキスト」(第5版:2025年3月18日発売) https://www.sekaken.jp/books/4text/
参考
- 紀伊國屋書店「世界遺産検定公式過去問題集3・4級〈2023年度版〉」 https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784839982652
- Amazon「世界遺産検定公式過去問題集3・4級<2024年度版>」 https://www.amazon.co.jp/dp/4839985928
本記事の作成方法
調査日:2026年7月28日
筆者の立場:世界遺産検定を受験したことはなく(2026年9月回を受験予定)、第4版・第5版のいずれも現物を保有していません。
調査方法:
- 世界遺産検定公式サイトの各テキストページ・学習用資料ページ・お知らせを確認
- 世界遺産アカデミーのプレスリリース(2025年2月5日)から、各級の版数・価格・発売日・収録遺産数・新版準拠となる検定回を取得
- 旧版(第4版)のスペックは、書店の書誌情報から取得
- 一次情報で確定できる項目だけを差分として記載し、それ以外は「確認していない」と明記
確認できなかったこと:
- 本文の記述変更・章立ての再編の有無(現物未入手のため)
- 第4版向けの訂正資料が現在も公開されているか
- 佐渡島の金山が第60回以降に実際に出題されたか
- 公式が公表した配点比率(本記事の配点数値は合格体験記由来です)
- 次回改訂の予定(公式からの予告は出ていません。本記事の「2027年3月」は推定です)
免責:
- 本記事はNPO法人世界遺産アカデミーおよび世界遺産検定事務局とは一切関係がありません
- 価格・発売日・出題基準は変更される可能性があります。購入・申込の前に必ず世界遺産検定公式サイトでご確認ください
- 本記事には一部アフィリエイトリンクを含む予定です(該当箇所は明示します)
更新予定:
- 次回改訂(推定2027年3月)が発表され次第、本記事を更新します。テキスト改訂は2年ごとに必ず発生するため、本記事は毎回の改訂で更新し続ける資産記事として運用します
- 2026年9月回の受験後、第5版で学習して実際に出題された範囲を追記します