この記事の要点
- 2026年度版の公式過去問題集(1・準1・2級合冊、税込2,090円)には2級の過去問が3回分収録されており、1級・準1級はそれぞれ2回分と異なる
- 配点の45%(100点中45点)を占める「基礎知識20%+日本の遺産25%」を最優先に固めると得点効率が上がる(編集部算出)
- 解説が薄い問題はテキストから8割以上出題されている公式テキストに戻り、苦手箇所を補完するサイクルが有効(公式明言)
- CBT試験は問題を持ち帰れないため、公式過去問題集は「出題傾向の把握・形式慣れ」用として事前に使い切ることが前提になる
2級の公式過去問題集は「1・準1・2級の合冊」で3回分を収録している
2026年度版の公式過去問題集の正式タイトルは「世界遺産検定公式過去問題集1・準1・2級」(マイナビ出版)で、1級・準1級・2級の問題を1冊にまとめた合冊形式です。3級用の問題集(「3・4級版」)とは別の書籍なので、購入前に表紙・タイトルを確認してください。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 正式タイトル | 世界遺産検定公式過去問題集1・準1・2級【2026年度版】 |
| 著者 | 世界遺産検定事務局(マイナビ出版) |
| 発売日 | 2026年3月19日(S2・S6) |
| 定価 | 2,090円(税込)(F16) |
| ページ数 | 132ページ(F17) |
| 判型 | A5判(F22) |
| ISBN | 978-4-8399-9081-7(F18) |
3級は「3・4級版」が別途存在します。2級受験者は「1・準1・2級版」を選んでください。3級の問題集の詳細は「世界遺産検定3級 過去問 使い方」を参照してください。
2級には3回分・1級と準1級は2回分という収録回数の違いを把握してから始める
2026年度版に収録されている過去問の回数は級によって異なります。2級は3回分(2025年3月・7月・12月試験)が収録されているのに対し、1級と準1級はそれぞれ2回分(2025年7月・12月試験)のみです(F20・F21)。
版別収録回数比較表(2026年度版・2025年度版)
| 版 | 2級の収録回数 | 1級の収録回数 | 準1級の収録回数 | 収録試験回 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年度版(2026-03-19発売) | 3回分 | 2回分 | 2回分 | 2級: 2025年3月・7月・12月。1・準1級: 2025年7月・12月 |
| 2025年度版(電子版) | ― | ― | なし(準1級未収録) | 1・2級のみ(準1級は2024年7月新設・F34) |
出典: S2(公式問題集ページ)・F20・F21
2級の受験者にとって重要な点は、2026年度版の3回分のうち「2025年3月試験分」が加わっている点です。この1回分の差が演習量に影響するため、2025年度版との違いを把握したうえで新版を使ってください。
配点の45%を占める基礎知識・日本の遺産を最優先に過去問を回す
2級試験(100点満点・60点以上合格)の配点比率は以下のとおりです。「基礎知識(20%)+日本の遺産(25%)=45点」は得点全体の45%を占め、ここを固めることが合格への最短ルートになります(F4・F5・F9編集部算出)。
配点比率×得点設計表(2級・100点満点換算)
| 分野 | 配点比率 | 100点換算得点 | 優先度 |
|---|---|---|---|
| 基礎知識 | 20%(F4) | 20点 | 高 |
| 日本の遺産 | 25%(F5) | 25点 | 高 |
| 世界の文化遺産 | 35%(F7) | 35点 | 中 |
| 世界の自然遺産 | 10%(F6) | 10点 | 中 |
| その他 | 10%(F8) | 10点 | 低〜中 |
| 合計 | 100% | 100点 |
基礎知識+日本の遺産 = 45点(編集部算出: F4 20%+F5 25%=45%、100点満点換算)
この2分野だけで合格ライン60点の75%(45点)をカバーできるため、過去問を解く際は「この問題は基礎知識か・日本の遺産か」を意識しながら分野ごとに正答率を確認してください。
出題範囲は日本の全遺産26件(2025年3月時点・F11)と世界の主要な遺産約300件(F10)です。
過去問3回分を「間違えた問題だけ3周」する使い方が最も効率がよい
3回分・合計の演習を最大限活かす方法として、以下の3ステップサイクルが有効です。問題1回あたりの問題数は公式サイトに公表されていません。試験形式は2級・60問・60分・四肢択一です(F1・F2)。
3ステップ活用サイクル
- 1周目(全問通し): 3回分を全て通して解く。正誤を記録し、「間違えた問題」に印をつける
- テキスト戻り: 間違えた問題について、公式テキスト「くわしく学ぶ世界遺産300」(第6版・A5判284ページ・2,640円税込・F13・F14)の該当ページを確認する。テキストから8割以上が出題されているため(F12)、テキストに戻ることで解説の不足を補完できる
- 2〜3周目(誤答のみ): 印をつけた問題だけを繰り返す。3周目で正答できた問題は「克服済み」として外し、定着を確認する
解説が薄いと感じたときは、すぐに市販の参考書ではなく公式テキストに戻ることが最も効果的です。2025年度末時点の認定率は60.7%(F31・S5)。2025年度の申込者11,045人(F32)のデータが示すとおり、2級は一定の対策が必要な難易度です。
CBT受験者は問題持ち帰りができないため本番形式の練習を別途用意する
CBT試験(Computer-Based Testing)では「※問題の持ち帰りはできません」と公式に明記されています(F36・S9)。公開会場試験とCBT試験の主な違いは以下のとおりです。
CBT試験 vs 公開会場試験 比較表
| 項目 | CBT試験 | 公開会場試験 |
|---|---|---|
| 会場 | 全国約350カ所のテストセンター(F30) | 公式指定会場 |
| 2級受検料 | 7,300円(税込)(F27) | 6,500円(税込)(F26) |
| 問題の持ち帰り | 不可(F36・S9公式明記) | 可 |
| 2026年度の実施回数 | 年4期(F29) | 年3回(F28) |
問題を持ち帰れないため、CBT受験者が公式過去問題集に取り組む目的は「出題傾向の把握と形式慣れ」に絞られます。本番のPC操作感に慣れるためには、CBT試験のプレテストや公式サイトのサンプル問題を活用することを検討してください。
受検6〜8週前に1回目・4〜5週前に2回目・直前に3回目という3周スケジュールが目安になる
2026年度の試験日程(公開会場試験3回・F28)をもとに、3回分×3周を週単位で配置する目安を示します。
3周スケジュール目安(合計6〜8週間を想定)
| 時期 | 取り組む内容 |
|---|---|
| 受検6〜8週前 | 過去問1回目を通し解き(全3回分の1回目)。配点の高い分野から着手 |
| 受検4〜5週前 | 1周目の誤答を公式テキストで確認→過去問2回目(誤答のみ) |
| 受検2〜3週前 | 過去問3回目(誤答のみ)+テキスト精読で弱点を潰す |
| 受検直前1週間 | 総復習・時間を計った模擬演習(本番は60問・60分・四肢択一・F1・F2) |
2026年度の試験日程(公開会場試験)
| 回 | 試験日 | 備考 |
|---|---|---|
| 第64回 | 2026年7月12日 | 公開会場・CBT両実施 |
| 第66回 | 2026年12月13日 | 公開会場・CBT両実施 |
| 第67回 | 2027年3月14日 | 公開会場・CBT両実施 |
出典: S4・F28・F29
CBT試験は年4期(F29)、各回2週間程度の期間内で受検日を選択できます。日程の柔軟性があるため、スケジュールを逆算して過去問の開始時期を決めてください。
テキスト8割出題が公式明言のため過去問と並走してテキスト精読を外さない
公式テキスト「くわしく学ぶ世界遺産300」(第6版・2025年3月18日発売・F15)の公式ページには「2級試験は、このテキストから8割以上が出題」と明記されています(F12・S3)。
過去問だけで合格しようとする学習法は非推奨です。過去問を「問われ方の確認ツール」、テキストを「理解と定着のベース」と位置づけ、両者を並走させることが2級合格への基本姿勢です。
テキストの概要:
- タイトル: くわしく学ぶ世界遺産300(第6版)
- 価格: 2,640円(税込)(F13)
- ページ数: A5判・284ページ(F14)
- 発売日: 2025年3月18日(F15)
- 出題範囲: 日本の全遺産26件(F11)+世界の主要な遺産約300件(F10)
2025年度末時点の認定率60.7%(F31)という数字は、対策なしでは合格が難しいことを示しています。「テキスト精読+過去問3周」という組み合わせを学習計画の軸に据えてください。
よくある質問
Q1. 3級用の問題集と2級用の問題集は別々に買わないといけないのか?
はい、別々に購入が必要です。問題集は2種類に分かれており、「3・4級版」と「1・準1・2級版」は別の書籍です。2級を受験する場合は「世界遺産検定公式過去問題集1・準1・2級【2026年度版】」(税込2,090円・F16)を購入してください。1冊に1級・準1級・2級の問題がまとめて収録されているため、2級受験者は1冊でまかなえます(S2・F20・F21)。
Q2. CBT試験でも公式過去問題集と同じ問題が出るのか?
出題傾向は公開会場試験と同じです。ただし、CBT試験は「問題の持ち帰りはできません」と公式に明記されているため(F36・S9)、本番の問題と過去問を照合することはできません。過去問題集はあくまで「出題傾向の把握と形式慣れ」の用途として使ってください。
Q3. 2026年度版の問題集はいつ発売されたか?
2026年3月19日に発売されています(F19・S2・S6)。収録されているのは2025年3月・2025年7月・2025年12月に実施された3回分の過去問(2級)です(F20)。
Q4. 過去問を何周すれば合格できるか?
周回数の公式目安は公表されていません。2025年度の2級認定率は60.7%(F31・S5)であり、「3回分を誤答中心に3周する」ことが一つの目安です。ただし周回数よりも「間違えた問題の原因をテキストで確認する」という誤答分析の精度が合否を左右します。2級の難易度・合格率の詳細は「世界遺産検定2級の合格率」を参照してください。
Q5. テキストを読まずに過去問だけで合格できるか?
推奨しません。公式テキスト(くわしく学ぶ世界遺産300・第6版)の公式ページには「2級試験は、このテキストから8割以上が出題」と明記されており(F12・S3)、テキストなしの学習では出題範囲の大部分をカバーできない可能性があります。過去問は問われ方の確認用として位置づけ、テキスト精読と並行して使うのが基本です。